県高校新人体育大会は26日、県内各地で10競技が行われた。柔道の男女団体は共に沖縄尚学が制し、男子は20連覇、女子は27連覇を達成した。
新藤、鮮やかな払い腰一本
男子団体戦の第3試合。沖縄尚学は体格差が一回り小さい那覇西を相手に苦戦を強いられた。新藤聖也主将は「圧勝すると思っていた」と苦笑いした。
小回りを効かせ粘りを見せる相手から、なかなか一本が取れず、先鋒(せんぽう)、中堅、副将は引き分けに。第1試合の興南戦は全て一本勝ちしていただけに、どこかもどかしい空気が流れた。
1―0で迎えた大将戦。新藤が小外刈りで相手を崩し技ありの判定。再開した直後に、鮮やかな払い腰で一本を取った。
男子団体の連勝記録を20に伸ばした沖縄尚学。新藤は「連覇は意識していなかったが、優勝は当たり前だった」と自信をのぞかせた。
今大会に向けて技の威力とバリエーションを増やす練習をしてきたといい「九州大会では4強を目指す」と意気込んだ。
(渡真利優人)
名城、膠着破る払い腰 女子
女子団体は沖縄尚学が27連覇を達成した。那覇西を相手に危なげなく勝ち抜き、メンバーの顔は達成感に満ちていた。
中堅の名城優瞳(1年)は約10キロ上回る相手に善戦した。身長差がほぼ無かったため「足技で(相手を)崩そうと思っていた」。
膠着(こうちゃく)状態を打破しようと背負い投げを試みるも、後ろに返されてしまい「焦った」と笑う。再開し、残り約5秒で払い腰を決め、一本を取った。
在学中に「九州と全国大会で4強入りを目指す」と誓った。
(渡真利優人)