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一枚違えば家来同然? 大相撲の番付とは <ニュースはじめの一歩>


一枚違えば家来同然? 大相撲の番付とは <ニュースはじめの一歩> 大相撲九州場所での新入幕を果たし、喜ぶ美ノ海=10月30日、福岡県の木瀬部屋宿舎
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 Q : 大相撲の番付はどんなふうに序列を表しているの?

 A : 大相撲の番付は、横綱を最高位に三役と呼ばれる大関と関脇、小結がいて、これに前頭が続きます。以上が幕内力士です。現在42人でそのうち小結以上は9人です。その下に十両がいて、十両以上の力士を関取と呼びます。さらに幕下、三段目、序二段、序ノ口と階級が続きます。

 同じ前頭や十両でも「枚目」で序列が違います。勝ち越せば順位を上げ、枚目の一番上は筆頭と言います。角界には昔から「番付が一枚違えば家来同然、一段違えば虫けら同然」という言葉があり、階級が変われば待遇が大きく異なります。

 県出身力士の美ノ海は秋場所で10勝5敗と勝ち越し、十両5枚目から前頭15枚目に昇進し、新入幕を果たしました。大相撲は1年の奇数月に計6回、本場所が行われます。1月の初場所、3月の春場所、5月の夏場所、7月の名古屋場所、9月の秋場所、11月の九州場所があります。

 美ノ海は178センチ、141キロの小兵で、左四つが得意です。左前みつを引いての寄りが鋭く、秋場所も「速い相撲」を取ることを心がけていました。「背は小さいが、小さくてもできるんだぞと、逃げずに真正面から戦う小兵としての相撲を見せたい」と意気込んでいます。

 県出身力士は現在10人。美ノ海のほかは全員幕下以下です。これまで県出身の幕内力士は琉王、琴椿、若ノ城、琉鵬の4人。三役となった力士はいません。美ノ海は「幕内で一度は優勝すること」を目標に掲げており、成績が良ければ横綱や大関との対戦に抜てきされることもあります。活躍が期待されます

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