<金口木舌>「時代の重なり」への期待


<金口木舌>「時代の重なり」への期待
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 本島北部の生徒が県内のスポーツで目覚ましい活躍を見せている。名護高校がラグビーの全国高校大会県予選で連覇を達成、高校サッカー県大会でも初優勝を果たした

▼強豪の那覇西高をPK戦の末に破った激闘とともに地域で話題を呼んでいるのは、黒と黄の縦じまユニホーム姿。どことなく、38年ぶりの日本一を決めた阪神タイガースとの連なりを感じる
▼「未来も扉を開く」「時代も連なり始める」。阿久悠作詞、谷村新司作曲の高校野球選抜大会歌「今ありて」の一節にある。選抜大会へ21世紀枠での出場推薦が決まった宜野座高校の野球部に、県高野連の遠越学副会長が贈った言葉
▼宜野座高校が最後に甲子園に出場した2003年、阪神の宜野座村キャンプも始まった。多くが村出身の宜野座高野球部の現メンバーは、幼い頃からプロの技術に触れてきた
▼01年春に21世紀枠で出場、ベスト4となり「宜野座旋風」として注目を集めた。そのOBが外部コーチも務める。21世紀枠は全国で2校の狭き門。「時代の連なり」に、いやでも期待が高まる。