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財政の弾力性「悪化」 歳入・歳出総額ともに9000億円規模 22年度の沖縄県普通会計


財政の弾力性「悪化」 歳入・歳出総額ともに9000億円規模 22年度の沖縄県普通会計 沖縄県庁
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 県財政課は21日、2022年度県普通会計決算の概要を発表した。新型コロナ感染状況が21年度より落ち着き国庫支出金などが減少したことで歳入総額は21年度比11・1%(1167億4200万円)減の9322億6700万円だった。歳出総額も同11・9%(1229億5800万円)減の9121億9200万円となった。

 県債残高は21年度比5・6%(336億3千万円)減の5646億8600万円となった。比率が低いほど財政の弾力性があることを示す「経常収支比率」は94・8%で、21年度に比べて6・8ポイント悪化した。

 歳入から歳出を引いた額から翌年度に繰り越す144億5700万円を差し引いた引いた実質収支は56億1800万円 で21年度比31・2%(13億3700万円)増だった。

 歳入は自主財源が21年度比8・6%(262億4800万円)増の3317億8700万円。依存財源は国庫支出金減少を受け同19・2%(1429億9千万円)減の6004億8千万円だった。自主財源割合は同6・5ポイント増の35・6%となった。

 自主財源の中心となる地方税1842億500万円のうち、県税は21年度比4・4%(62億3400万円)増の1464億7700万円で過去最高となった。(梅田正覚)