<金口木舌>暴力なくす改革を


社会
<金口木舌>暴力なくす改革を
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「企業戦士」という言葉をあまり聞かなくなった。代わりに幅を利かせているのが「働き方改革」。プライベートを犠牲にしてまで働く価値観は否定の対象となった

▼実態はどうだろう。自己犠牲を強いるような職場や組織は今も存在していよう。例えば団員の急逝で揺れている宝塚歌劇団がそう。華やかな舞台の背後にある厳しい上下関係や長時間労働が問われている
▼スポーツ界はどうか。沖縄では約3年前に行き過ぎた指導で高校の運動部男子生徒が自ら命を絶つ問題があった。その後も全国で体罰事案が後を絶たない。まさに「改革」が求められている
▼実態の把握に向けて県スポーツ協会が動き出した。17日からスポーツハラスメントを防ぐため保護者向け意識調査を初めて実施している。ただ、指導と暴力の線引きは難しい
▼今年3月に「暴力撤廃アクション」を始めた日本バレーボール協会は「未暴力」という言葉を打ち出した。暴力と指導の間にある注意すべき出来事を把握し、暴力を防ぐという考えである。企業でも参考になりそうだ。