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F35戦闘機の騒音約5・6倍で嘉手納町議会が厳重抗議 巡回配備された半年間 全会一致の決議・意見書


F35戦闘機の騒音約5・6倍で嘉手納町議会が厳重抗議 巡回配備された半年間 全会一致の決議・意見書 米ユタ州から飛来したF35Aステルス戦闘機=21日、米軍嘉手納基地
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 【嘉手納】嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は27日の臨時会で、米軍嘉手納基地のF15戦闘機退役に伴う巡回配備で騒音が激化したとして、厳重抗議する決議・意見書を全会一致で可決した。12月5日に沖縄防衛局を訪れ、意見書を提出する。米軍第18航空団は日程を調整中。

 決議・意見書は(1)夜10時から朝6時まで飛行・エンジン調整などの活動禁止(2)急上昇・急旋回訓練を行わないこと(3)嘉手納基地への外来機の飛来禁止(4)パパループの使用即刻停止(5)嘉手納基地からの訓練移転期間および参加規模を一層拡充すること―を求めている。

 嘉手納町議会によると、F35戦闘機が巡回配備された今年4月から10月までの期間、90デシベル以上の騒音が屋良地域で2113回発生し、前年同期間と比べ約5・6倍に激増した。當山均基地対策特別委員長は「町民が実感できる有効な対策を早急に講じることを強く求める」と話した。(石井恵理菜)