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海中の米軍オスプレイ、来週にも引き揚げか 屋久島沖墜落事故


海中の米軍オスプレイ、来週にも引き揚げか 屋久島沖墜落事故 CV22オスプレイ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、海中で発見された機体胴体部の残骸引き揚げに向けた準備作業に米側が着手したことが14日、関係者への取材で分かった。天候次第で、早ければ来週にも引き揚げるとみられる。

 米軍は事故後、世界に展開するオスプレイ全機種の飛行を停止する異例の措置を取った。墜落直前に、エンジン部から出火したとの目撃情報もあり、事故原因解明には胴体部の引き揚げが不可欠と判断したもようだ。

 関係者によると、米側が13日、日本の業者にクレーン船の派遣を要請したという。実際に引き揚げるのは米側が用意する別の船で、クレーン船は引き揚げる船を固定する役割を担う。14日、墜落した海域周辺に入り準備を進めた。

 鹿児島地方気象台によると、種子島・屋久島地方で15日に予想される波の高さはうねりを伴い2メートル、16日は2・5メートルのち4メートル。関係者は「今週末は波が高く、荒れるようだ。天候次第だが、来週にも引き揚げ作業を始めるのではないか」と話した。
 事故は11月29日に発生。米軍は搭乗員8人全員の死亡を認定し、1人が行方不明となっている。

(共同通信)