有料

南城市長セクハラか 元運転手が賠償求め提訴へ 市長は「一切やっていない」と否定


南城市長セクハラか 元運転手が賠償求め提訴へ 市長は「一切やっていない」と否定 南城市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 南城市で古謝景春市長(68)の運転手をしていた女性が2022年12月、「市長からセクハラを受けた」と市に申告していたことが分かった。しかし、市は女性が求めた第三者を入れた調査をすることなく、運転手の契約を満了前の同年12月末で解除した。古謝市長は14日、琉球新報の取材に「肩をたたいただけだ。セクハラは一切やっていない」と否定した。女性は損害賠償を求めて、年明けにも市長本人か市を相手取った訴訟を那覇地裁に起こす方針だ。

 女性は、市と業務委託契約を結び、22年8月から古謝市長の運転手を務めていた。22年12月中旬、市に「運転業務中に、市長から胸を触られた」「言葉によるセクハラの被害も繰り返し受けていた」と申告した。

 申告を受けて、副市長と総務部長が市長から聞き取りを実施。女性によると、総務部長は女性との面談で、「(市長)本人は『不快な思いをさせたのであれば申し訳ないので謝りたい』と言っていた」と回答した。女性は第三者を入れた調査や運転業務を続けられなくなったことの補償を求めた。

 これに対し、市側は、賠償しないと女性に回答。女性が市職員でないことを理由に第三者を入れた調査もしない考えを伝えた。さらに、市と女性との間で結んでいた2023年3月末までの業務委託契約を22年12月末で解除した。

 >>>【さらに詳しく】女性の訴えに対する市側の対応は

 >>>【一問一答】古謝市長「肩をたたいただけ」