百条委員会設置を求める動議について採決する南城市議会＝20日
上江洲 仁美 古謝景春南城市長のセクハラ疑惑で、南城市議会（中村直哉議長）は20日、疑惑を解明する特別委員会（百条委員会）を設置する動議を賛成少数（賛成8、反対11）で否決した。動議は野党、中立、無会派の市議7人が提出していたが、市長を支える与党会派が反対に回った。市長は質疑で一貫して「セクハラしていない」と否定した。
動議の採決に先立ち、疑惑発覚後初めて市長に対する緊急質疑が行われた。市長は「私は報道されているセクハラについては一切やっておりません」と否定した。議員からは第三者を入れた調査を求める質問が相次いだが、泉直人総務部長は「司法で判断されるので、第三者委員会の設置は考えていない」と答弁した。
百条委の設置に反対した与党の一部も、市の執行部が設置を否定した第三者委を求めた。公明党の銘苅哲次市議は「専門知識を有する第三者委員会を早急に立ち上げ、真相解明を行うことを強く求める」と述べた。
一方、上地寿賀子市議は今後は第三者委の設置が望ましいとしながらも、「本案に関しては公正公平な司法の場に委ねるべきだ」と市と同じ見解を示した。
（上江洲仁美）
