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南城市長、セクハラ疑惑を巡る市議会からの追及に疑惑を否定、数々の質問に回答避ける


南城市長、セクハラ疑惑を巡る市議会からの追及に疑惑を否定、数々の質問に回答避ける 市長のセクハラ疑惑を解明するための百条委設置を否決した南城市議会=20日、南城市
この記事を書いた人 Avatar photo 岩崎 みどり

 古謝景春南城市長のセクハラ疑惑に対する緊急質疑があった20日の南城市議会。古謝市長はセクハラ疑惑に関しては明確に否定したものの、その他の質問は明確な回答を避けた。

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 一部メディアに被害を訴えた女性について「女性として魅力を感じてなかった」との発言が報じられたことに、古謝市長は「一度も言ったことない」といったんは否定、その後「発言していないということではなく、そういう意図で言ったのではないということ」と言い換えた。

 被害を訴えた女性に「辞める覚悟です」などのメッセージを送ったことについて、宮城尚子市議が「司法の場でセクハラが立証されたら辞任するのか」と質問。古謝市長は「やっていないのを立証されることはあり得ない」と繰り返した。

 疑惑の解明を調査する特別委員会(百条委員会)の設置を求める動議は、議長を除く19人中、与党会派の「ゆまぢり会」「ニライ・カナイ」の計10人と無会派で公明党の1人が反対した。

 「ゆまぢり会」会派長の新里嘉氏は反対理由を「百条委員会は議会にとって重い設置機関だが、委員の構成などに疑義があり、答弁でも解消されなかった」と述べた。ニライ・カナイ会会派長の宮城秋夫氏は「百条委員会の調査項目は緊急質疑で解明できたと考える」と述べた。

 本会議後、与党議員から第三者による調査を求める声が上がったことを問う報道陣の質問に、古謝市長は「ノーコメント」を繰り返した。泉直人総務部長は「本会議で答弁した通り考えていない」と回答した。

(岩崎みどり)