日本航空「着陸許可出ていたと認識」 海保機は能登へ物資搬送中 羽田空港の衝突炎上、航空事故と認定し調査へ


日本航空「着陸許可出ていたと認識」 海保機は能登へ物資搬送中 羽田空港の衝突炎上、航空事故と認定し調査へ 羽田空港C滑走路で炎上する日本航空516便=2日午後6時50分(武井悠撮影)
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 2日午後5時47分ごろ、東京都大田区の羽田空港C滑走路で、札幌発羽田行き日航516便エアバスA350(乗客367人、乗員12人)が着陸した際、海上保安庁の航空機ボンバルディアDHC8―300(乗員6人)と衝突し、炎上した。日航機の乗客乗員379人はいずれも脱出し、命に別条はない。海保機の乗員男性5人が死亡した。能登半島地震の対応で新潟航空基地へ支援物資を搬送する途中だった。

 日航は2日深夜、記者会見し「着陸許可が出ていたと認識している」と述べた。国土交通省は航空事故と認定し、運輸安全委員会に通知した。

 死亡したのは第3管区海上保安本部(横浜)の羽田航空基地に所属する田原信幸副機長(41)ら。海保機の宮本元気機長(39)は脱出し、意識はある。東京消防庁によると、日航機乗客ら17人と宮本機長の計18人がけがをした。

 羽田空港は一時、4本ある滑走路全てを閉鎖。その後3本を再開した。全日空によると、2日に羽田を発着する計110便を欠航した。那覇空港発着便にも影響が出た。

(共同通信)