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台湾国際救助隊 待機も派遣せず 「日本にニーズなし」


台湾国際救助隊 待機も派遣せず 「日本にニーズなし」 能登半島地震を受けて集結した台湾の救助隊員ら=1日、台湾南部・屏東県(台湾内政部消防署提供・共同)
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【台北共同】能登半島地震を受け、台湾内政部消防署が現地で国際人道救援に当たる救助隊を編成して待機させていたが、日本側に受け入れのニーズがないとして待機を解除、派遣しなかったことが4日、分かった。


 消防署によると、地震発生後の1日、林右昌内政部長(内相)が救助隊の編成を指示。医師4人を含む160人の救助隊の派遣準備を完了、対応できる態勢を整えた。しかし台湾外交部(外務省)を通じて日本側の態勢を確認したため3日午後に待機を解除し、隊員らは各持ち場に戻った。

 台湾外交部は4日、日本政府は台湾側の救助隊編成に謝意を示していると指摘。台湾は日本政府の救助計画を理解し尊重しているとし「日本が台湾(の申し出)を拒絶」したという言い方は適切ではないと強調した。

(共同通信)