<金口木舌>真喜屋小児童の挑戦


社会
<金口木舌>真喜屋小児童の挑戦
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 名護市立真喜屋小学校6年の玉那覇成(じょう)さん(12)が琉球新報北部支社に電話を掛けてきたのは昨年9月のこと。「書いた記事を新聞に載せてほしい」というお願いだった

▼玉那覇さんと松田大和さん(12)が、学校や地域の魅力を記事にまとめた。豊かな感性で自然環境や特色のある学校行事を紹介している
▼昨年6月に市議会を傍聴したことが記事を書くきっかけ。地域出身の議員が真喜屋小の児童数が10年で30人減少していることに触れ、市側の見解を問うていた。現在の児童数は77人
▼6年生の全13人が立ち上がり「真喜屋の魅力探偵団」を結成した。総合学習の時間を活用し、新聞やラジオ、ユーチューブ、ポスター、ホームページによる情報発信に挑んでいる。願いは「大好きな学校を残したい」
▼目標は「5年で児童を100人に増やす」。地域に住んでほしいという願いを込め、大人に情報を発信する。過疎化による学校の統廃合が県内で相次ぐ。学校の魅力発信に取り組む姿は地域に潤いを与えるだろう。児童らの挑戦を応援したい。