琉球新報朝刊 20代の頃「若い」というだけで取材先に見下されることがしばしばあった。「これくらいも分からないの。若いから仕方ないね」という態度にむっとしながら受け流した。いま思えば年齢で差別するエイジハラスメントだったか
▼こちらのハラスメントは無視できない。南城市職員を対象に、市議らが実施したアンケートで、約3割（22件）が「市長または上司などからハラスメントを受けたことがある」と回答した
▼上司や同僚、組合、相談窓口に相談したと計18件回答があったが、市側は「申告を受けてないので（ハラスメントは）無いという認識」。結果とずれがある
▼ハラスメントの中でも、セクハラは立場の違いで見え方が異なる。性別に起因する言動を問題視しない上司の下では「自分が考え過ぎなのか」と被害者が悩み、相談できないケースもある
▼パワハラ、モラハラ、マタハラ…。共通するのは、地位や権力を持つ人が加害者という点。部下や同僚を追い込んでいる自覚に欠けるのも、いつものこと。被害者へ「あなたは悪くない」と伝えたい。
