少雨が続き、沖縄本島内11ダムでは貯水率の低下が著しい。水不足が懸念される中、県内で2番目に大きい大宜味村の大保ダムでは地肌があらわになり、深刻さを物語っている。
大保ダムの貯水率は25日現在で31・4パーセント。22日時点のダムの様子は水面が下降し、所々で赤土が島のように隆起している。水が豊富な時に浮かんでいた網場の浮きも、一部が干上がった地表に張り付いていた。管理支所では、ボートによる観察をしているが、漢那清彦支所長は「水位が下がって上流までボートで行けなくなった」と話した。
県内最大の水がめ、福地ダムも深刻だ。福地ダム管理支所の松田耕昇支所長によると、満水時は緑の木々のすぐ下まで水があったが、現在は山肌の地層が広範囲でむき出しになっている。
沖縄気象台によると、向こう1カ月の降水量はほぼ平年並みの見通しだが、期間前半は低気圧や前線の影響を受けにくいため、降水量の少ない状態が続く所がある。
(ジャン松元)