沖縄地方、3月以降や梅雨は降るの? ダム貯水率はどうなる? 気温高く、降水量は「平年並みか多い」 気象台予報


沖縄地方、3月以降や梅雨は降るの? ダム貯水率はどうなる? 気温高く、降水量は「平年並みか多い」 気象台予報 梅雨のカタツムリ(資料写真)
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 沖縄気象台は21日、定例説明会を開き、沖縄地方の3カ月予報と、5月から8月の梅雨から夏にかけての予報について解説した。沖縄地方の3~5月は暖かい空気に覆われやすいため気温は高く、降水量は前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年並みか多い見込み。5~8月の降水量については、梅雨の時期(5~6月)は「平年並みか多い」、夏(6~8月)は「ほぼ平年並み」との見通しを示した。

 沖縄本島地方は昨年9月以降、少雨が続き沖縄本島内11ダムの貯水率が低下するなど水不足が深刻化している。沖縄県によると、このまま少雨傾向が続くと2月末ごろには2018年6月14日以来、過去10年間で最低となるダム貯水率44・3%に落ち込む見込みとなっている。

 沖縄気象台によると、3月の天気は数日の周期で変わり、曇りや⾬の日が多く、降水量は「平年並みか多い」とみている。8月にかけて温暖化や太平洋東側の海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」で気温が高まり、高気圧の張り出しなどの影響で沖縄付近に暖かく湿った空気が流れやすくなると予想。九州・沖縄付近を中心に梅雨前線の活動が活発となる時期があるとみている。

 沖縄地方の降水量は、梅雨の時期と台風の影響を受けやすい8~9月にかけて多い。気象台は夏に向けて「次第に前線や低気圧の影響を受けやすくなる。その際は降水量が増えることが予想される」と説明した。(小波津智也)