<金口木舌>子どもと過ごせる時間


社会
<金口木舌>子どもと過ごせる時間
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 「三つ子の魂百まで」ということわざがある。幼い頃の性格などは年を重ねても変わらないとされる。単なる言い伝えではなく、幼少期の経験は人格形成に少なからず影響する

▼子どもは親との関わりの中で心をはぐくみ、言葉を多く交わし褒められることで自己肯定感も高まる。幼少期にしっかりと土台を築けば、年を重ねても正しく歩めるだろう
▼成長した子どもたちはいつか親の手から離れていく。家族が深く関わる時間は徐々に少なくなる。楽しそうに遊ぶわが子を見て、できる限り一緒にいてあげたいと考えている
▼県が実施したアンケートでは、男性の育休取得に9割以上の回答者が賛成した。妥当な取得期間を「1年以上」とする一方、実際は「1カ月~3カ月未満」にとどまる。職場に迷惑をかけることや収入減を懸念しているようだ
▼男性の育休取得の理解は深まりつつある。それでもまだ不十分だ。家族の時間を今以上につくる必要がある。企業や行政の努力でより良い子育て環境を築ければ、沖縄の将来はもっと明るくなる。