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琉大病院 2025年1月に移転・開院へ 西普天間地区 医学部は同年4月 沖縄


琉大病院 2025年1月に移転・開院へ 西普天間地区 医学部は同年4月 沖縄 琉球大学病院の完成イメージ図(提供:琉球大学)。イメージは設計段階のもので、今後の進捗により変更の可能性あり。
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 琉球大は27日、2015年に返還された米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(宜野湾市、約51ヘクタール)へ移転する琉球大病院(西原町)を、2025年1月6日に開院すると発表した。病院周辺を含む約16ヘクタールを「健康医療拠点」として整備し、医学部も25年4月に移転させる。

 西原町にある現在の病院での外来診療最終日は12月27日となる。620床で地上14階、延べ床面積は約6万9700平方メートル。院内には県内初の高度救命救急センターを整備し、ドクターヘリが使用可能なヘリポートを新設。沖縄本島全域や県内外の離島から患者を受け入れ救命医療体制を強化する。

 琉球大の西田睦学長は西原町の大学内で記者会見し「地域医療の中核として貢献したい」と語った。

 日米両政府は13年、沖縄本島の米軍嘉手納基地より南にある施設・区域の返還で合意。西普天間住宅地区は返還後、不発弾除去や土壌汚染の処理を経て、18年に地権者に引き渡された。