沖縄電力は30日、2023年度連結決算を発表した。経常利益が25億6800万円、純利益が23億9100万円だった。
22年度は燃料価格の値上がりで経常損益が487億9900万円の赤字を計上していたが、2年ぶりの黒字に転換し、6年ぶりの増収増益決算となった。
売上高は前年度比128億7600万円(5・8%)増の2363億9400万円だった。那覇市内で決算発表した本永浩之社長は「利益水準は当社の歴史では低い」と説明。22年決算で低下した自己資本比率の回復に取り組む考えを示した。
23年度決算は、電気料金の改定などで売上高が増えた。一方、高騰していた燃料価格の下落などで営業費用は23年度比で390億1100万円(14・3%)減った。
沖縄電力は当初、23年度は40億円程度の黒字を見込んでいたが、昨年7月に具志川火力発電所で石炭を荷揚げする「揚炭機」が倒壊する事故があり、当初予想より利益を押し下げた。
(島袋良太)