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「今こそ」  ひめゆり、対馬丸など平和8施設が連携へ 戦後80年見据え「平和の集い」目指す 沖縄 


「今こそ」  ひめゆり、対馬丸など平和8施設が連携へ 戦後80年見据え「平和の集い」目指す 沖縄  ひめゆり平和祈念資料館
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 2025年で沖縄戦から80年となるのに合わせ、平和や人権、社会的差別などを題材とする県内の博物館・美術館による連携の模索が始まっている。8施設が参加して「沖縄発 平和のための博物館の集い」(仮称)を25年にも開催し、それぞれの役割を再認識して情報交換や共催事業などの連携のあり方を検討し、戦後80年に向けた共同アピールをする案などがある。

 8施設は、ひめゆり平和祈念資料館(糸満市)と対馬丸記念館(那覇市)が呼びかけ、沖縄愛楽園交流会館(名護市)や県平和祈念資料館(糸満市)、佐喜真美術館(宜野湾市)、ヌチドゥタカラの家(伊江村)、南風原文化センター(南風原町)、不屈館(那覇市)。24年内にも準備に向けた会合を開く。

 ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長と対馬丸記念館の平良次子館長が連名で参加を呼びかけた。「台湾有事」など、沖縄を戦場にすることを想定している動きが強まっていることに触れ「今こそ『平和のための博物館』という平和の砦(とりで)を強靱(きょうじん)にし、戦争の悲惨さと命の尊さ、人権の大切さを世界へ発信していかなければならない」としている。