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絵本から戦争考える 糸満 作家と高校生、座談会 沖縄


絵本から戦争考える 糸満 作家と高校生、座談会 沖縄 登壇した(左から)作家の堀切リエさんと濱野京子さん、糸満高の上原琉之介さんと安谷屋庚生さん、球陽高の小橋川仁菜乃さん、沖縄尚学高の仲宗根歌芳さん=1日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館の平和祈念ホール
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【糸満】一般社団法人日本ペンクラブ主催のシンポジウム「子どもの本で平和を考えるin沖縄」が1日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館の平和祈念ホールで開かれた。日本ペンクラブ「子どもの本」委員会による企画。作家らと県内の高校生が登壇し、絵本などの作品から、戦争や平和について語り合った=写真。

 1部は「絵本が伝える戦争と平和」と題し、絵本作家の浜田桂子さんが著作の「へいわってどんなこと?」を朗読した。原爆の図丸木美術館学芸員の岡村幸宣さん、美術・絵本評論家の松本猛さんと、評論家の野上暁さんが座談会に登壇し、丸木俊の「ひろしまのピカ」「おきなわ島のこえ」などの戦争絵本や、松本さんの母で、画家のいわさきちひろさんの作品を紹介した。

 松本さんは「子どもが平和とは何か、心で感じることと同時に、親が一緒に読んで感じることがとても大切。絵本の可能性は大きく広がる」と強調した。

 2部は作家の堀切リエさんと作家の濱野京子さん、児童文学評論家の西山利佳さん、糸満高の上原琉之介さん、安谷屋庚生さん、球陽高の小橋川仁菜乃さん、沖縄尚学高の仲宗根歌芳さんが「次世代と語る子どもの本と平和」として、意見を交換し合った。(田中芳)