<金口木舌>「地球に優しい」を考える


<金口木舌>「地球に優しい」を考える
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 地球の気温が上昇している。日本救急医学会は先日、熱中症対策として暑い時間帯は不要不急の外出を避けるよう注意喚起した。炎天下で遊んだり、部活動をしたりする子どもたちは大丈夫かなと、ふと思う

▼温暖化対策では世界中が温室効果ガスの削減に取り組んでいるが、課題もいろいろ。排ガスを出さない電気自動車(EV)も、リチウムイオン電池をはじめ製造過程で地球環境にかなりの負荷をかけることが指摘されている

▼米国のマサチューセッツ工科大学は蓄電できるコンクリートの研究、開発を進めている。将来的には住宅の壁や道路から電力が得られるようになるという

▼地球に優しい蓄電があれば発電も。太陽光、風力などはすぐに頭に浮かぶが、「うどん県」で名高い香川県は廃棄うどんから発生させたガスを活用している。牛の排せつ物による発電の研究も進む

▼奇妙に思えるアイデアから地球の危機を救う新技術が生まれるかも。夏休みの自由研究に取り組む子どもたちと、環境に優しい発電に知恵を絞ってみてはどうだろう。