那覇市を中心に活躍するジャズミュージシャンらが出演する「なはーとジャズマンスコンサート」が9月27、28の両日に那覇文化芸術劇場なはーとで開催された。国内外で活躍するトランペットやサックスの演奏者らも加わり、多彩な楽曲で会場を盛り上げた。27日の公演を取材した。
コンサートは、ピアノの櫻井萌、ベースの真境名陽一、ドラムの中村亮の3人によるピアノトリオを基軸として、演奏家や歌手らが入れ替わりながら出演した。
ピアノトリオにサックスのデイビッド・ネグレテが加わって披露した3曲目「You Know I Care」(ユー・ノウ・アイ・ケア)は、サックスのソロからゆったりとした曲調で心地よく響いた。続く4曲目「Blue N Boogie」(ブルーン・ブギ)は、サックスとベース、サックスとドラムで近づいて呼応し合うように演奏するなど、変化をつけて楽しませた。
ボーカルのMitchy(ミッチー)は「Cheek to cheek」(チーク・トゥ・チーク)など、中村瑠美子は「Don’t explain」(ドント・エクスプレイン)などを披露し、つややかな歌声やハスキーボイスなどで魅了し、観客が気持ちよく聞き入っていた。
最後は出演者全員が登場して「S’ Wonderful」(ス・ワンダフル)を演奏し、締めくくった。アンコールでは、28日のみ出演予定だったトランペットのパトリック・ムーディーが登場し、「ビリーズ・バウンス」を披露し盛り上げた。
企画制作を担当したドラムの中村亮は「これだけの人が来てくれてありがたい。気持ちよく演奏できた」と感謝した。
(古堅一樹)