島ぐるみ闘争 (しまぐるみとうそう)


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 1956年5月の住民側の〈土地を守る4原則〉を踏みにじった「プライス勧告」の発表をきっかけに、沖縄全域に爆発的な勢いで広がった大衆運動。(1)軍用地料を56年段階の評価の2倍に引き上げる(2)使用料の支払いは原則毎年払いとするが、希望者には10年分の前払いをする―などで決着。〈島ぐるみ〉の背景には、圧政に対する民衆の強い不満があった。95年の米兵少女暴行事件を契機にした沖縄闘争も〈第2の島ぐるみ闘争〉と呼ばれる。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)