10・10空襲 (じゅうじゅうくうしゅう)


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 1944年10月10日、沖縄本島を中心に行われた米軍の大空襲。那覇市が1日で壊滅し、多くの人命、財産を失った。悲惨な歴史の幕開けとなった。太平洋戦争末期の沖縄戦の前哨戦として位置づけられている。米軍の空襲は五波にわたり、541トンの爆弾を投下、那覇市の9割が灰じんとなった。この日から市民は防空壕や墓に逃げ込む体験をし、地方や県外に疎開を余儀なくされた。那覇市は、平和の象徴として毎年この日に那覇祭を開催。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)