集団自決 (しゅうだんじけつ)


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 沖縄戦中、激戦地で発生した集団死。実数は不明だが慶良間諸島、伊江島、沖縄本島中南部など激戦地のほとんどの地域で多発した。米軍に包囲された壕内での将兵や学徒隊、防衛隊、野戦病院で撤退時に重傷病兵などの自決があるが、最も多いのは非戦闘員である一般住民の集団死。家族単位や壕単位で防衛隊や義勇隊が持ち込んだ手榴弾や爆雷で一瞬にして絶命した。このほか、かみそりや毒薬、縄なども使った。未遂者も少なくなかった。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)