崇元寺 (そうげんじ)


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 那覇市の安里川ほとりにあった臨済宗の寺。山号は霊徳山。沖縄戦で堂宇は壊滅、辛うじて、3つのアーチ門のある石垣前面部が残っているのみ。歴代国王の霊位を祀る国廟で、冊封使は王の冊封に先立ち、ここで先王の諭祭を行った。創建は尚巴志王代、尚円王代、尚真王代とはっきりしないが、残されている「下馬碑」は尚清王即位(1527年)の時に建てられたもので、このころに落成したとも考えられている。石門は国指定重要文化財。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)