玉城知事「さらに強い対策も」 沖縄でコロナ新規155人【4月8日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は7日、新型コロナウイルスに新たに155人が感染したと発表した。過去最多だった昨年8月9日の156人に続く多さで、4月6日までの直近1週間の新規感染者数では712人で過去最多となった。玉城デニー知事は緊急記者会見を開き「明日あさっての状況によって、さらに強い対策を検討しなければならない」と危機感を示した。

 昨年8月は、感染が拡大していた那覇市松山の飲食店従業員を対象に2千人以上のPCR検査を実施し、少なくとも86人の陽性が確認された。ことし3月末に松山で始めた無料検査では陽性者はまだ出ていない。7日の155人は通常の検査としては過去最多。20~40代を中心に飲食店で感染した人が家族内で感染を広げる傾向があるという。155人中150人が中南部に集中していた。

 4月1日に始めた20市町村の飲食店を対象にした営業時間短縮要請について、玉城知事は効果を判断するには10日から2週間程度かかるとした。1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指標「実効再生産数」は前週より改善しており、「総合的に判断するが、時短に限らずあらゆる努力をしてほしい」と求めた。緊急事態宣言に準じた対策が可能となる「まん延防止等重点措置」は、県経済などへの影響を挙げて慎重な姿勢を示した。

 玉城知事は「この1年、飲食店への時短要請と感染者増加のリバウンドを繰り返している。対策を抜本的に見直す必要がある」とした。