社会

【写真特集】辺野古の海は今...「何千年という歴史が」撮影続ける写真家が思うこと

移植されたサンゴの状態を確認する牧志治さん=3日、名護市の辺野古沖

 【名護】名護市辺野古や大浦湾の海を撮り続ける写真家の牧志治さんは、2004年にサンゴの状態を調べる「リーフチェック」をきっかけに同海域に潜り続けている。3日、新基地建設に伴い政府が進めるサンゴ移植の現場も撮影した。「潜る場所によって表情が全然違う。豊かな海だが徐々に破壊が広がっている」。海草藻場やサンゴ礁が広がり、毎年新種が発見されるなど多様性豊かな海の環境が少しずつ変化している。

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植え付け用でかごに一時保管されたサンゴ=3日、名護市の大浦湾

 2004年のリーフチェックは、1998年にサンゴの大規模な白化現象が起きた後を調べるためだった。湾内では小さなサンゴが育つなど回復の兆候が見られた。「水質が悪いとなかなか回復しない。すごい健全な海だな」と当時は驚いた。

 辺野古の新基地建設による護岸造成やオイルフェンスの設置により環境は徐々に変化している。潮流が変わり透明度は悪化し、サンゴも「濁りに強い種類」に置き換わったという。

 調査のために3日、約830群体の移植が終わった辺野古側の水域「S5」、約3万8660群体の移植が進められている大浦湾側の水域「S1」に潜った。植え付けられたサンゴを見て「サンゴは小さく砕かれ、移植後は生息していたサンゴと競合することになる。何千年という歴史の中で築かれたサンゴ礁の生態系を破壊してしまっている」と残念がった。
 (写真はいずれも喜屋武研伍撮影)


大浦湾の海草藻場でサンゴの移植作業が進められる=3日、名護市

大浦湾では豊かな海草藻場と多様なサンゴが生息している

豊かな海草藻場が広がる大浦湾

ゆったりと泳ぐウミヘビ


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