大浦湾で迷子の子ガメ 新基地抗議の市民が保護


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名護市辺野古の大浦湾で保護されたウミガメ=14日午後

 【名護】名護市辺野古の大浦湾で14日、新基地建設に抗議するカヌーチームの島袋正さん(56)=名護市=が衰弱したアオウミガメを保護した。

 島袋さんによると、アオウミガメは長島から約100メートルの距離に設置された汚濁防止膜付近で海面に浮いていた。「近づいても逃げず、自力で泳げない様子だったので保護した」。連絡を受けた沖縄美ら島財団の動物管理チームが保護した。今後、治療に当たる。同管理チームによると外傷はなく、甲羅の長さ約40センチで、生まれて2~3年の子ガメ。

 島袋さんによると、大浦湾では、アオウミガメやアカウミガメが泳いでいる様子がたびたび確認されている。島袋さんは「今回の直接的な原因は分からない」とした上で「(工事が進み)人が見ても海の環境が変わっている。生き物にとってはもっと大変なことだ」と語った。

英文へ→Citizen protesting against new base construction saves baby turtle in Oura Bay