伊江島ロケの非戦映画「スターサンド」 出演の満島さん「愛」に感銘


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「STAR SAND-星砂物語-」の舞台あいさつに登壇する満島真之介さん(左)とロジャー・パルバース監督=21日、那覇市の桜坂劇場

 伊江島でロケをし、非戦の心を描いた映画「STAR SAND(スターサンド)―星砂物語―」の上映が21日、那覇市の桜坂劇場で始まった。22日まで。戦時中の沖縄のある島を舞台に日米の脱走兵と少女の交流を描いている。ロジャー・パルバース監督と映画に出演した県出身俳優の満島真之介さんが舞台あいさつをした。パルバース監督は「戦争も幼児虐待もあらゆる暴力はいけないという映画だ」と訴えた。

 脱走した日本兵を演じた満島さんは「僕自身もおじいちゃんがアメリカ人で、戦争がなければ生まれていない。どちらの思想がどうというより、人種や言葉に関係なく、目の前の人を愛さなければいけないというメッセージに心を打たれた」と出演理由を語った。

 満島さんが沖縄を舞台にした映画に出るのは初めてという。「地元に恩返しをしないといけないと思っていた。きょうが人生の新たなスタートだという気がしている。この映画を毎年この日に桜坂劇場で上映することを提案したい」と話した。

 22日の上映時間は午前10時半、午後1時40分、午後4時半、午後7時20分。舞台あいさつもある。問い合わせは桜坂劇場(電話)098(860)9555。