「Nバス」運行開始へ 来月1日から 公共交通を再編し乗り継ぎ便利に


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10月1日から運行開始となる支線(市内線)バス「Nバス」=28日、南城市役所

 【南城】沖縄県南城市で10月1日から、公共交通(バス路線)を再編した支線(市内線)バス「Nバス」の運行が始まる。28日、南城市役所前に新たに設置された「南城市役所バス停」で出発式が開かれた。市のマスコットキャラクター「なんじぃ」のマークがあしらわれた「Nバス」のお披露目もあり、駆け付けた市民は写真を撮ったり試乗したりして、「Nバス」運行開始を喜んだ。

 公共交通再編は県内で初めて策定され、国土交通大臣の認定を受けた「地域公共交通再編実施計画」に基づき、民間バス会社3社、タクシー会社1社などの協力を得て実現した。再編は(1)市の中核地にバスターミナルを整備することと市外を結ぶ定時・速達性の高い幹線バスを整備すること(2)市内3カ所に分散していたバスターミナルを中核地に集約し乗り継ぎの利便性を高めること(3)幹線バスのアクセスを円滑にするため中核地と街の拠点を結ぶ支線バス「Nバス」を導入し、「Nバス」での対応が難しい地域はデマンドバス「おでかけなんじぃ」で対応する―を基本理念とした。

 「Nバス」は10月22日までは無料で運行。出発式で瑞慶覧長敏市長は「交通分野にとどまらず、まちづくり、観光、福祉などさまざまな分野で大きな効果をもたらし、市の発展に大きく寄与するものと確信している」と期待を込めた。