【ロサンゼルス】泡盛と長寿食紹介 「沖縄ナイト」 


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それぞれの好みを聞きながら楽しめる泡盛の飲み方を説明する多良川の砂川拓也代表取締役(右)=米カリフォルニア州のニューポートビーチ市

 ロサンゼルス近郊ニューポートビーチ市の高級レストラン「喜多山」でこのほど、泡盛を紹介する「沖縄ナイト」が開催された。琉球舞踊で異国情緒を引き出しながら、ゴーヤーチャンプルーや豚の角煮、海ぶどうなど、長寿を支える食文化も併せて紹介。集まった地元客に沖縄の魅力をアピールした。
 昨年に続いて2度目となった同イベントの主催は多良川、後援は県観光商工部。軽やかな三線の音色が店内に鳴り響くなか、中庭に特別設置されたステージでは北米沖縄県人会芸能部が琉球舞踊を披露。照明に浮かび上がる衣装の色鮮やかさがより幻想的な雰囲気を醸し出し、琉球舞踊を見るのは初めてという客らが食い入るように見入っていた。
 泡盛「琉球王朝」の試飲ブースでは、沖縄から駆けつけた砂川拓也・多良川代表取締役が対応。「日本酒との違いは?」「一番おいしい飲み方は?」という客からの質問に答えていた。北米で販売されている「琉球王朝」は、アルコール度数24度と低めのため、オンザロックと合わせて、すりおろしたきゅうりを入れたカクテルなども紹介。「さわやかで飲みやすい」と女性客らから好評を得ていた。
 砂川氏は「アメリカでは焼酎自体の認知度もまだ低いと聞いているが、なんとか泡盛をブランド化させ、認知度を高めたい。そのためにも、自分の足で米市場を歩く機会を増やしていきたい」と意欲を示した。「喜多山」では、昨年の同イベントで初めて出した豚の角煮が好評で、新たにメニューに加えたほどで、早くも「琉球王朝」との相乗効果を発揮している。
 (平安名純代通信員)