【アメリカ】若さはじけ交流深める ネット県人会ロスで新年会


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かくし芸やものまねなど、若さ弾ける新年会を開いた沖縄県人会パート2の会員ら。前列右から3人目がスペンス会長

 全米各地に住む県出身者らがインターネットの掲示板を通じて交流を深めるユニークな県人会「沖縄県人会パート2」は13日、ロサンゼルス近郊トーランス市内のカラオケ店で新年会を開いた。カリフォルニア州在住者を中心に、テキサスやコロラド、アリゾナなどに在住の会員らも参加。20代を中心とする県出身者ら約30人が食べ物を1品ずつ持ち寄り、かくし芸やものまね、カラオケで楽しさはじけるひとときを共に過ごした。
 「結婚を機に渡米、子育てで外出する時間もままならなかったころ、家にいながら交流ができる場がほしいと思い、2000年9月にホームページを立ち上げた」。同会創設の経緯を話すスペンス育子会長(宜野湾市出身、テキサス州在住)は、仕事や学業で県人会の行事に参加できない若い世代の会員が増えてきていると説明する。アメリカでの仕事や習慣、育児など生活に関するネット上での情報交換を通じて交流が深まり、昨年は初めて世界のウチナーンチュ大会にも参加。県から正式に参加団体としても認められ、活動にも弾みがついたと話した。
 同会はこれまで、ラスベガスやニューヨークでも新年会を開催。「自分の住む地域には県人会がないので、こうした会は貴重な存在」「楽しい集まりでちょっとした里帰り気分が味わえるのが魅力」「ウチナーンチュの良さが再確認できる」など、集まった会員らはそれぞれ会の魅力を話し合っていた。
 同会には住んでいる地域に関係なく、ネット上で会員登録を済ませば参加が可能。沖縄在住者の参加も歓迎という。ホームページのアドレスはhttp://okinawausa.at.infoseek.co.jp/
(平安名純代通信員)