三線型泡盛ボトル 国頭の與那嶺さん商品化


社会
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考案した三線型の泡盛ボトルを手に笑顔の與那嶺眞勝さん=11日、国頭村の道の駅ゆいゆい国頭

 【国頭】三線に似ている―。国頭村楚洲の與那嶺眞勝さん(58)が自ら仕事をつくり出そうと、ひょんなことから三線型の泡盛ボトルを考案し、商品化に取り組んでいる。8年前に意匠登録を済ませており、念願の商品化に與那嶺さんは「沖縄と言えば泡盛と三線。試行錯誤してやっとできた」と喜んだ。

 與那嶺さんが三線型のボトルデザインを考えたのは9年ほど前。滋賀県で暮らしながら、運送会社で働いていた時だった。人口80人ほどの小さな集落・楚洲で仕事をしたいと考えていた時、ウイスキーのボトルを見て思いついた。「三線に似ている」。そこから三線型ボトル作りが始まった。
 2年前に沖縄に戻り、ボトルを製造する会社を探した。なかなか見つからなかったが、宜野座村の会社が引き受けることになり、昨年ボトルが完成した。「絶対に売りたい」と酒の販売免許も得て、ことしに入って会社も立ち上げた。與那嶺さんは「やっと形にすることができた」としみじみと語る。
 ボトルは陶器製で、900ミリリットル入り。カラクイやチルも忠実に再現し、胴部分に貼られたラベルには記念写真などを印刷できる。ボトルは陶器製で割高のため、今後は安価なガラスの製作も行う。価格は未定だが、近く道の駅やおみやげ品店などで販売予定だ。
 與那嶺さんは「地元のために共同店などでも売りたい。観光客だけでなく、記念品などにしてほしい」と語った。
 問い合わせは與那嶺さん(電話)090(8883)0110。