【辺野古問題取材班】名護市大浦湾内にあるユビエダハマサンゴ群落の一部が破壊されていることが12日、分かった。サンゴの破壊が確認されたのは、米軍普天間飛行場の移設作業で、反対する住民の抗議に警戒し沖縄防衛局が大型船を停泊させている付近。
潜水し、確認した関係者らは「大型船の真下にサンゴの群落がある。大小さまざまなサンゴがポイントごとに折られている。破壊規模や状態から人為的だと考える」とし、同船のアンカー(いかり)が影響したとみている。
ヘリ基地反対協議会ダイビングチーム・レインボーが潜水し確認した。10日にチームの男性が見つけ、12日に別のメンバー2人が再び潜り確認した。
アンカーを引きずったとみられる破壊は2カ所。50センチほどの幅で約10メートル、別の場所で約5メートルにわたりサンゴが砕けていた。さらに4、5カ所でサンゴが傷つけられていたという。
ユビエダハマサンゴの群落は幅30メートル、長さ100メートル以上で大浦集落側から沖に向かい帯状に形成している。
確認されたのは移設に伴い設定された臨時制限区域の外側に位置する。
英文へ→Coral community in Oura Bay damaged