【名護】本紙写真映像部員が14日、コンクリート製の「トンブロック」(10~45トン)が岩礁破砕を県が許可した範囲外でサンゴを破損しているのを確認したのは大浦湾・瀬嵩方面の海底2カ所だ。
1カ所ではフロート(浮具)の下に沈められたトンブロックが、直径25センチ程度のハマサンゴを砕き割っていた。もう1カ所ではトンブロックがハマサンゴの真上に乗り、押しつぶしていた。周りの海域では天然のモズクが自生し、ナマコやハリセンボンなどの生物が確認された。
周辺ではトンブロックが投下された場所からそれ、破損されず残ったサンゴもあったが、巨大なブロックで成長に必要な日光が遮られていた。トンブロックから50メートルくらい離れた海底では数千匹の魚の群れが確認されるほど、生物が豊かに息づく美しい海だった。