大浦湾サンゴ、ブロック下で砕ける 被害悪化


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画で、大浦湾で臨時制限区域を示すために海底に設置されたコンクリート製トンブロック(2トン)の下敷きになった塊状のサンゴが砕け割れていたことが24日、分かった。ヘリ基地反対協議会ダイビングチーム・レインボーが同日の潜水調査で確認し、サンゴ被害が悪化している現状を公表した。

 確認された場所は安部沖の臨時制限区域の境界線に設置された大型ブイ「2H」を固定するトンブロックの真下。同チームによる1月13日の潜水調査で、サンゴ破損を複数箇所確認した場所の一つだった。同チームの観測では、21日午後3時までは押しつぶされた状態ながら一塊だったという。24日午前には砕け割れ、周囲にかけらが4、5個転がっているのを確認した。

トンブロック下で割れたサンゴ。周囲にはかけらが転がっている=24日、名護市の大浦湾(ヘリ基地反対協議会ダイビングチーム・レインボー提供)
本紙写真映像部員が撮影した砕け割れる前のサンゴ=14日、名護市の大浦湾