台船、クレーンで作業を確認 海底ボーリング調査継続か


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海底ボーリング調査を行っているとみられるスパット台船=3日午前9時11分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は3日午前、市大浦湾の複数カ所で海底ボーリング調査を行っている。前日、スパット台船1基が5月11日以来の海上作業を再開させたが、この日はさらに別のスパット台船でも掘削機を海面に延ばしている様子が確認された。

作業員がおり、ボーリング調査をしているとみられる。
 長島よりの別の地点にある大型クレーン船でも取り付けられた掘削機の三角すいのやぐらに作業員が確認されており、ボーリング調査関連の作業をしているとみられる。
 新基地建設に反対する市民らはカヌー14挺と抗議船3隻で抗議行動を展開。スパット台船近くの浮具(フロート)を挟み「作業を止めて」「沖縄に基地はいらない」と声を上げながら、海上保安庁のゴムボートとにらみ合っている。
 一方キャンプ・シュワブのゲート前では市民らが朝から抗議行動を実施した。参加している市民らによると、午前6時ごろから約200人が集まり、埋め立て工事に関係する車両を止めようと米軍キャンプ・シュワブ前に座り込んだ。
 午前11時現在、市民らは座り込みテントで抗議集会を開いている。沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「沖縄に対する差別や構造的差別を許してはならない。今後、さらに県民で結集して頑張ろう」と呼び掛けた。
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