【ロサンゼルス】アメリカでチムグクル うちなーぐちクラス5周年


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祝いのケーキを前に、生徒を代表して講師の比嘉さん(左から4人目)に礼を述べる神谷会長(右から3人目)=9日、ロサンゼルス近郊ガーデナ市の県人会館

 北米沖縄県人会(神谷ケン会長)の「うちなーぐちクラス」は9日、ロサンゼルス近郊ガーデナ市の県人会館で開講5周年を記念する祝賀会を催した。テーブルを彩る郷土料理や三線や琴の軽やかな音に囲まれながら、17人の受講生らがスピーチや寸劇など思い思いの形で日ごろの成果を披露。方言での陽気なやりとりも飛び出し、訪れた約100人をわかせた。
 同クラスは、比嘉朝儀さんが県人会長在任時に「方言を通して沖縄の精神文化をアメリカに根付かせたい」とスタートさせたもので、比嘉さんが英語で作成した指導書を用いながら、現在、英語やスペイン語を母国語とする3世ら約40人が学んでいる。
 発表を終えた受講生らは、講師の比嘉さんからそれぞれ修了証書を授与された。
 祝賀会には、石原春雄琉球民謡研究所、琉球筝曲興陽会北米支部が特別ゲストとして参加。祝辞に立った真境名本流琉球舞踊道場の真境名愛子師範は、講師の比嘉さんの労をねぎらい、「沖縄の伝統芸能は、方言が理解できて初めてその深さがわかるもの。方言の勉強を通してチムグクルの輪を広めて」と受講生らにエールを送った。
 ハワイ系3世の受講生、島根ヘレンさんは、「方言の勉強は知らなかった沖縄と出会える楽しい旅。これからもがんばって続けたい」と話した。
 祝賀会終了後も生徒らに囲まれていた比嘉さんは、「受講生それぞれの中で方言を通した沖縄の精神文化の広がりを確認できた時、深い達成感を覚える」とこれまでを振り返った。
(平安名純代通信員)