【ブラジル】500人出演、盛大に祝う 琉舞協会15周年記念芸能祭


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舞台の上下で、緑黄色と紅白のうちわで「海を渡って百周年」を踊る会員ら=12月16日、沖縄県人会館大サロン

 ブラジル琉球舞踊協会(城間和枝会長)が今年創立15周年を迎え16日、サンパウロ市の沖縄県人会館大サロンで記念芸能祭(宮城調智実行委員長)を開催した。記念式典では、創立功労者の宮城調智さん、全師範の恩師である上原辰江さん、歴代会長の浦崎直秀さん、具志堅シゲ子さん、地謡の天願憲松さんら11人の教師に感謝状と記念品が贈呈された。記念公演では、古典音楽の演奏や太鼓の演舞などに約500人が出演、47の演目が披露された。2歳から90歳までの会員が晴れ舞台で踊る姿に、会場から盛大な拍手が送られた。

 法被姿に、ブラジルと日本の国旗を象徴する緑と黄、紅白の2本のうちわを持って踊る「海を渡って100周年」は、来年の100周年イベントのために同協会が振り付けした群舞で、早くも100周年ムードを盛り上げていた。
 また、師範、教師による舞踊劇「浦島」は、華麗な舞台が繰り広げられ、公演の最後を飾った。
 同協会は、1992年に、会員相互の親ぼくを図りながら、琉球舞踊の保存・普及と養成を目指す目的で設立された。玉城流玉扇会、玉城流小太郎会、玉城流てだの会、太圭流華の会の教師6人を中心に、約70人の会員でスタート。現在は、師範8人、教師22人、会員400人余を擁し、県人会の催し物など、日系社会のイベントには欠かせない存在となっている。
 毎週木曜日の共同研究会では、流派を超えて技の研さんに励んでいる。
 また毎年の県人会主催の琉球舞踊コンクールや、2002年には沖縄で「生まり島ぬ踊いかなさ」ふるさと公演、04年のハワイ公演、05年の「古典七踊り」公演、昨年は「第4回芸能祭」を行っている。
(与那嶺恵子通信員)