【ペルー】38組の歌い手が「懐メロ歌の競演」


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「並木の雨」を熱唱する池宮城アウグスト秀和さん=9日、県人会館

 年末恒例のペルー沖縄県人会(親泊フェルナンド会長)主催の「第18回懐メロ歌の競演」が9日、リマ市郊外の県人会館・西銘順治大ホールで盛大に開催された。
 東西に分かれ、前半20組・後半18組の計38組の歌い手が出場し、自慢ののどを競い合った。

 大会当初は、県系の歌い手だけで歌い継がれていたが、第5回大会から参加枠を大きく広げ、各県人会代表、在リマ日本企業、在リマ日本人学校、在外公館などの代表も出場するようになった。年齢層は最高齢が伊禮英夫さんの82歳。最年少が17歳の外間まゆみさんと3、4世の若い出場者も目立つようになった。
 西組の新垣カテイさん、東組の安座間ヨーちゃんの巧みな司会で進行。西組・池宮城コーちゃんの「襟裳岬」、東組・安座間ムネさんの「上を向いて歩こう」を皮切りに、戦前、戦後の歌い継がれてきた懐かしいメロディー20曲が披露された。
 福岡県代表の黒岩フアンさん、広島県代表の川崎誠次さんは昨年に続いての出場。日本政府から秋の叙勲を受けた池宮城アウグスト秀和さんが「並木の雨」、那覇市代表の宮里千恵子さんが「影を慕いて」を熱唱した。
 後半の18組の代表はセミプロ並みの粒ぞろいで、中でも在外公館代表の福田進公使の「群青」には、会場から大きな拍手が送られた。
(赤嶺光弘通信員)