【ペルー】芸能フェスタにぎわう/北中城村人会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ペルー北中城村人会婦人部のコーラスなどが披露された同村人会の芸能フェスティバル=リマ市郊外の県人会館・西銘順治大ホール

 北中城村人会(ビクトル安里会長)主催の第4回芸能フェスティバルが13日、ペルー沖縄県人会館・西銘順治大ホールで催された。在ペルー日系人協会のアウグスト岩本会長代理、エンリケ真栄城ペルー沖縄県人会長兼移住100周年祝典実行委員長、照屋光子ペルー沖縄婦人会長のほか、各市町村代表も出席し、にぎやかに繰り広げられた。
 芸能フェスティバルでは、沖縄の伝統芸能の歌三線と琉球古典舞踊、さらにペルーの海岸地帯や山岳地帯に古くから伝わる民族舞踊などが披露された。中身が濃く、変化に富んだプログラムで、満員の観客を魅了した。 まず、ペルー北中城村人会の諸活動を紹介したビデオが上映され、婦人部を中心に青年部が協力していく過程が大型画面に映し出されると会場から大きな歓声が上がった。

 続いて、婦人部のコーラスによる村人会歌で第一部が幕開け。引き続き、2003年と04年の村費留学生として北中城村で学んだパティ安座間さんとロベルト比嘉さんによる「かぎやで風」が披露された。短い期間の練習にもかかわらず、息の合った見事な踊りを見せ、会場いっぱいの観衆を感動させた。
 第1部が11組、第2部が13組出演したが、司会者がユーモアに満ちた巧みな話術でプログラムを進め、会場は終始笑いに包まれた。
 ちなみにペルー沖縄県人会傘下の市町村人会は29に及ぶが、毎年、市町村単位で芸能フェスティバルを実施しているのはペルー北中城村会だけ。その団結心と芸達者が多いことでは他の市町村から抜きん出ている。
 来年8月には在ペルー北中城村人会創立25周年記念祝典も企画されている。
(赤嶺光弘通信員)