クーラーの効きが驚くほどよくなるDIY しかたにさんちの自然暮らし(29)

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 今のアパートに引っ越して初めての夏は、部屋の中が炎天下の車の中にいるような暑さ! それもそのはず。沖縄はこの夏、記録的な暑さが続いています。(関連リンク「沖縄は記録的猛暑と少雨」)。最上階なので、天井からの熱は真夜中を過ぎてもおさまる気配がありません。あまりに暑いので屋上に断熱塗料を塗ったところ、効果てきめん! 天井からの熱が消え、体が楽になり、エアコンの効きも良くなりました。これで、無駄な電気を使わないエコな暮らしに一歩近づけます。そこで今回は、屋上断熱塗装のDIYレポートをお伝えします。



その1 まずは準備と材料選び

 アパートなので、まず大家さんに許可をもらいました。自分で塗るなら塗料代を大家さんが出してくださるとのことで、交渉成立!

塗料には、太陽光を反射する「遮熱」と、熱を伝えない「断熱」の2タイプがあります。冷暖房の熱が逃げないのを期待して、今回は断熱塗料を選択。色は、太陽光を反射する白。2度塗りしないと効果が薄いし、ペンキ塗りに慣れないと厚塗りになるので、塗料の量は少し余裕を持って購入しました。塗料の成分は缶の中で沈殿しているので、お店の攪拌サービスを利用しました。

また、屋上はコンクリートが劣化していたので、下地塗りのシーラーも購入。他にも、塗装用のローラーとバケツを買って、準備完了。


その2 はじめに掃除


屋上の表面は劣化し、あちこちに砂や金属のサビが溜まっていました。

 塗装を長持ちさせるために、あらかじめ屋上を掃除して、きれいに水洗いします。普段は人が上がらない屋上には、砂、金属のサビ、コンクリートのかけらなどが、案外溜まっているものです。塗装の時に水分があるとダメなので、数日前に洗って十分乾燥させておきましょう。


箒とちりとりで全体をきれいに掃除して、さらに水で洗い流しました。うちの部屋の上だけで、砂がバケツに2杯分!

その3 しっかりと下地塗り


白いシーラーは、塗ると透明に。粉っぽいコンクリートの表面を、しっかり固めます

 炎天下の塗装作業は重労働です。そこで、ペイント用ローラーに長い柄を取り付けて、楽な姿勢で塗れるように改良しました。もちろん、帽子、長袖、日焼け止めをつけ、こまめに塩分と水分を補給して、熱中症には十分注意しながらの作業です。

 まず、コンクリートと断熱塗料を密着させるシーラーを2度塗りしました。1塗り目は、乾燥したコンクリートがシーラーをどんどん吸い込み、作業がなかなかはかどりません。塗りムラもできます。でも、2度目はコンクリートのざらつきも減り、なめらかに素早く均一に塗ることができます。
しっかり乾燥させたら、次はいよいよ断熱塗装です。炎天下の作業はさすがに暑くてバテたので、曇りの日を狙いました。

その4 重くて粘る断熱塗料


特殊断熱材配合の強力断熱塗料と、塗りやすいように薄めるための水を用意。

 塗料には断熱材の成分が入っているので、同じ一斗缶でも結構な重さです。チャック付きビニール袋に塗料を小分けにして、バケツに入れて少しずつ屋上に運び上げました。

 塗料が粘るので最初は塗るのに苦労しましたが、少しの水で薄めるとかなり塗りやすくなりました。でも、薄めすぎると効果も薄くなるのでほどほどに。2回以上塗り重ね、全体にムラ無く雪景色のようになって完成です!


初めてのペンキ塗りは力加減が難しく、なかなかきれいに塗れません。しかも暑い!

塗装のムラを無くすため、薄く何度も塗り重ねていきます。これが結構たいへん。

効果てきめん 夜中はエアコンいらずに!


全体的に真っ白になったところで、側面の壁もおおまかに塗装して、作業終了。

 塗装後の室内は、天井の方から常にあぶられているような圧迫感がなくなり、頭も体もすっきり軽くなりました。

 エアコンの効きも明らかに良くなり、夕方に外出先から帰った時も、以前と違って部屋の中が涼しく感じるほど。しかも、夜中はエアコンが不要になりました。

 塗装作業は重労働で、時間も手間もかかりますが、電気代を減らすこと以上に、暮らしの質が向上したように感じます。 自分でできる屋上断熱、みなさんもいかがですか?


鹿谷法一(しかたに自然案内)

 しかたに・のりかず 琉球大卒、東大大学院修了、博士(農学)。広島生まれ。海に憧れて沖縄に来て、もう30年以上。専門は甲殻類。生物の形と機能の関係に興味がある。趣味は本とパソコンとバイクいじり。植物を育てるのも好き。

 




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