フォロワー数に惑わされない!Twitter偽アカウント凍結から考える モバプリの知っ得![65]

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短文を投稿できるTwitterを運営するTwitter社は、7月に入り偽物ユーザーのフォロワーを全世界で大量に削除する方針を打ち出し、実際に続々とフォロワーを削除しています。

Twitterに限らず、ネット上で影響力のある人に企業からCMや仕事の依頼が来る時代になりました。こうした人たちのことを、影響力があるということで「インフルエンサー」と呼びます。
企業がインフルエンサーに仕事の依頼をする際、一つの基準になるのが「フォロワー数」です。
フォロワー数が多いとそれだけ注目されているという事になり、宣伝効果が期待されるからです。

しかしながら、「フォロワーを売る」業者も存在します。
お金を払うことでフォロワーを水増しすることができるのです。

こうしたフォロワーを買う行為は、企業の粉飾決算に似ているかもしれません。
フォロワーの売買は違法行為ではありませんが、Twitterの利用規約違反に当たりますし、偽のフォロワーを数を元に仕事を取って来たのであれば、取引先に対する「仁義」の問題が発生します。

今回Twitter社が偽フォロワーを削除した事は、ほとんどの人にとって影響が出ないものだったでしょう。しかしながら、今回の騒動をきっかけに、改めてフォロワーとは何かを考える必要があるのかもしれません。

 

そもそも、フォロワーって?

米国・Twitter社は7月11日、全世界で数千万件の偽フォロワーを削除しました。

改めて説明すると、TwitterやInstagramなどのSNSでは「フォローする」という操作があり、フォローをすることで、その人の投稿をすぐに確認することができます。新聞の「購読」に似ているかもしれません。

自分の事をフォローしてくれる人の事を「フォロワー」と呼びます。
フォロワーが少ないと、SNSに投稿をしても情報があまり届きません。
しかしフォロワーが多いと、SNSに投稿をすることで情報の拡散が見込めます。

(もっともこのフォロワーは必ずしも味方と言う訳ではなく、揚げ足を取るため、チェックをするためにフォローしてくる人もいます)

SNSが世の中に定着し、流行や話題などもSNSから生まれるようになりました。
若い女性を中心に人気の写真投稿SNS「Instagram」では、トップモデルがファッションアイテムを紹介すると、爆発的に売れています。
世界トップクラスになると、フォロワーが1億人を超え、一回の写真投稿で1億円稼ぐそうです。

“1投稿1億円超”インスタで最も稼ぐセレブは? <TOP10>
https://mdpr.jp/international/detail/1782112

このように「フォロワー数」はビジネスと結びつくことも多く、企業も新しい時代のマーケティングとして注目し、活用する動きが進んでいます。
こうした時代だからこそ、売買で得た「偽物のフォロワー」をTwitter側も問題視し、削除に踏み切ったと思われます。

 

「あいつはフォロワーを買った」と決めつけない


イラスト・小谷茶(こたにてぃー)


実際、今回の削除騒動をうけ、ほとんどのユーザーは影響が出ない、あるいは微減でした。

しかし中には、数万人単位でフォロワーが消えた人もいます。

ネット上ではそうした数値を見て「あいつはフォロワーを買っていた!」と決めつける言説を見かけます。

確かに「偽アカウントを削除します」とアナウンスされて、実際大量に削除されていたら偽アカウントを買ったのかな?と感じるかもしれません。

ただしフォロワーの購入は「あちらの女性にこのカクテルを」と言った具合に本人以外が勝手に購入する事も可能なわけで、状況証拠だけで「姑息な手法を使う」とレッテルを貼るのは正確性にかなり欠けます。

また「Twitterのおすすめユーザー」として表示されていた人気ユーザーも、偽物アカウントがとりあえずフォローするのに適していたからか、減り幅が少しだけ多い傾向も見られました。

いずれにしても、フォロワーを購入したかどうかは本人が告白しないと分からない状況です。
推測だけで決めつけずに、気になるのであれば「眺めておく」程度に留める方がいいでしょう。

 

フォロワー数に踊らされない

今回の偽アカウント削除騒動で、改めて「フォロワー数の重要性」を感じました。
その一方で小手先の技術で増やしたフォロワー数は、今回のようにいずれ削除されるかもしれません。

現役の高校生などにSNSの話を聞くと「人気者の証だからフォロワー数を増やしたい」とよく聞きます。私は、高校時代にオープンなSNSが発達していなかった世代なので、正直驚いています。

「フォロワー=ファン」で、肯定的な見方をする人たちとSNSで交流をしているのであれば、トラブルも起きにくくなります。

しかしながら「フォロワー=ファンも揚げ足取りもいる」という状態になると、ちょっとした事で炎上するリスクを背負うことにもなります。

フォロワー数を増やしたい一心で、過激なこと・ふざけたことを繰り返していると、そうした人たちを引き寄せてしまい、炎上しやすいアカウントになってしまいます。

最近ではTwitter上での過去の差別的な言動が理由で、仕事を失った人も出てきています。

差別や偏見を生まない言動”ポリコレ”を身につけよう! モバプリの知っ得![59]
https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-740040.html

仕事につながる可能性が出てきたことで「フォロワー数」を増やすことに魅力を感じる一方、変な方法で増やしてしまうといずれしっぺ返しで戻ってくる事象もどんどん発生しています。

今一度、自分が何のためにSNSを使っているのか、SNSでどうなりたいかを考えてもいいと思います。

 




 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」7月28日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 



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