「子どもがいるからって、夢は諦めたくない」
「自分の『好き』を仕事にしたい」
沖縄県南風原町の自宅を拠点に、アイシングクッキーやケーキ作りの講師として活躍する平田尚子さん(36歳)。0歳から中学3年の2男4女という6人の子育てに奮闘しながら、「どうしても諦められなかった」というお菓子作りのスキルを磨き続け、子育てと仕事との両立に悩む女性たちに笑顔を届ける活動を続けています。
その原動力となっているのは、紆余曲折を経て見つけた「自分らしい生き方」と、今は亡き母への思いです。
【受付終了】
「step☆スイーツ」募集☆10月22日午後2時~
平田尚子さんと一緒に、ハロウィーンにぴったりのデコスイーツ作りを楽しみませんか? パーティーを盛り上げること間違いなしのスキルを伝授♪
詳しくは、こちらをクリック → https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-1001479.html
原点は故郷・宮古島
宮古島で生まれ育った尚子さん。幼いころから料理上手な母に教わったり、本で学んだりしながらお菓子作りを楽しんでいました。誕生日会やクリスマスには、自ら作ったお菓子を友だちにプレゼントして喜ばれる日々。高校時代には島内のケーキ屋さんでアルバイトも経験しました。
製菓の専門学校に進学したい気持ちもありましたが「学費が高くて無理」と断念。卒業後は京都で働いていた兄を頼って移り住み、社会人としての一歩を歩み始めました。少しでもお菓子の世界に携わりたいと、別の仕事をしながらお菓子屋さんのアルバイトを掛け持ちしたこともあったそうです。
出産を機に違う道へ、でも諦めきれず
沖縄に戻った後、結婚・出産・子育てを機に一度は夢を諦めようとしたこともありました。子どもが好きだったこともあり、1人目の出産後には保育士を志し、資格取得を目指したことも。それでも頭をよぎるのは「お菓子づくり」のこと。
パティシエの厳しさはこれまでの経験を通して分かっていました。
でも「諦めたくない」と一念発起し、県内の有名ケーキ店のパート募集に応募。しかし反応は「子どもがいたら無理でしょ」「土日も休めないよ」。今ほど子育てやワークライフバランスに理解がなかった当時のこと。そんな言葉も飲み込み、「大丈夫です」と答えて採用を勝ち取り、再び菓子職人の道を歩み始めました。
再婚、そして6児の母に
県内外のケーキ店で販売や製造などの経験を積み重ね、「いつかは自分の店を持ちたい」という夢を描き始めたころ、再び人生の転機が訪れます。今のパートナーと出会い、再婚することに。程なく子どもも授かりました。「お菓子に関わる仕事を本格的にするのは、まだ先のことかな…」と考えていました。
幸運にも現在までに6人の子を授かった尚子さん。現在、未就学児4人の子育て中となれば、息つく間もなく子育てに追われ、仕事や夢どころではない日々…。
…と思いきや、“肝っ玉母さん尚子”はちょっと違いました!
4人目の妊娠中には福岡に飛び、2014年にアイシングクッキー認定講師を取得。亡き母がかつて経営していたお店の名前を引き継ぎ、アイシングクッキー教室「uma-uma(んま~んま)」を立ち上げました。母の夢と感謝の思いを、自らの夢へとつないだのです。
2018年にはジンジャーブレッド認定講師、2019年に6人目を出産した直後には、ケーキポップス認定講師の資格も取得。自宅や公民館、カフェなどでお菓子作りや認定講師の講座を開催しています。「次はメレンゲクッキー認定講師の資格も取得予定です」と意欲満々です。
33歳年上のパートナー章さんは、尚子さんの夢を厳しくも大きく受け止め、応援してくれる大切な存在です。第6子は現在自宅保育中。尚子さんが資格取得や講師の仕事で忙しいときには、章さんや近くに住む姉が協力してくれるそう。「一軒家なので、子どもたちがいても気兼ねせず教室が開けるし、子連れでも参加してもらえる」と話します。
「お母さんが笑顔で、心豊かに生き生きと働くことが、子どもの幸せにつながると思う」
尚子さんが生み出すアイシングクッキーやケーキの飾りつけは繊細で美しく、可愛らしくも、どこかエネルギッシュでおおらかなパワーにあふれています。
「自分と同じように子育てと仕事の両立に悩む人を笑顔にしたい」。そんな願いが込められているからなのかもしれません。
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「step☆スイーツ」募集☆10月22日午後2時~
平田尚子さんと一緒に、ハロウィーンにぴったりのデコスイーツ作りを楽しみませんか? パーティーを盛り上げること間違いなしのスキルを伝授♪
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