現在スターシアターズ系で公開中の映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(J・A・バヨナ監督)に沖縄市出身の俳優・満島真之介がフランクリン役(ジャスティス・スミス)として日本語吹き替え版のキャストを務めている。今年で25周年を迎えたジュラシックシリーズ。最新作についての見どころや日本語吹き替えに初挑戦したことについて聞いた。
(聞き手・金城実倫)
―本作を観(み)ての感想は。
「“25周年”というキーワードを基に力を入れた作品だと思った。特に監督や脚本家、役者、製作スタッフらの、最初のスピルバーグ監督の作品に対するリスペクトが感じられた。過剰な演出もあまりなく、シーン一つ一つ丁寧にこだわりを見せていた」
―生物と人との関わりや遺伝子操作が生み出す自然への冒瀆(ぼうとく)など、メッセージも込められていた。
「因果応報という言葉を恐竜というテーマを通じてシンプルに伝えている。環境問題や人の行きすぎた欲望、生き物との関わり方が自然と作品の中に溶け込み、最後はちゃんとメッセージとして残すところがジュラシックシリーズの大きな魅力だと思う」
―吹き替えで天才プログラマーのフランクリン役を担当した。
「面白かった。今までのシリーズの中で出てこなかった役だと思う。パソコン操作などを得意とするが、とても怖がりで憎めない、どこか人間くさいところがいい。映画を見るお客さんは身近な存在だと感じるのではないか」
―吹き替えは初経験。心掛けたことは。
「難しいことは考えずに思いきり楽しんだ。何事も初経験は一生に一度だけ。緊張などはせず、全力で自分のありのままを出し切った」
―出身地の沖縄で作品をPRした。
「いつも沖縄の人たちから『見ているよ』と声を掛けられ応援してもらっている。恩返しをしたいとずっと思っていた。大ヒットシリーズの映画の仕事に関わっているという形で『満島真之介を応援してくれてありがとうございます』と伝えることができ、とても良かった」
―作品を見ようか気になっている人に向けて一言。
「子どもからお年寄りまで全世代が楽しめる素晴らしい作品。だから25年間もシリーズ化できたと思う。ぜひ映画館に足を運んで恐竜たちの迫力のある姿を堪能してほしい」