7月10日、シーランド南風原店勤務の古川篤さんはカンパチやカンナギ狙いで、釣り仲間4人で慶良間沖に出かけた。餌となるムロアジを釣って、午前11時に大物仕掛けを下ろした。着底と同時に古川さんの竿(さお)にモゾモゾとしたアタリがあった。竿が大きく引き込むのを待ってからアワセると、これまで味わったことのない重みが竿に加わった。
竿が海中に突っ込んだまま、掛かった大物が根に入らないようにビーストマスターMD6000で強引に仕掛けを巻き上げた。40メートルほど巻き上げてファイト開始。15分ほどで海面を割って浮いてきたのは118センチ・30.6キロのカンナギで、古川さんの自己記録を更新した。
14日、上原康平さんは釣り仲間と2人で慶良間の通称タッチューに渡った。仕掛けを流して3投目の午前6時前にラインが走るのを確認。リールを巻き取ると竿のがまかつの慶良間スペシャルII5―50の竿先が徐々に曲がっていきヒット。すごい勢いで磯際を30メートルほど走られた。
必死にスプールを押さえてラインが出るのを止めファイト開始。ラインを出しては巻いてを3回繰り返すと足元に銀色の大きな魚が浮いた。これが118センチ・18キロのロウニンアジで、上原さん初のGT(ロウニンアジ)だった。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)