7月1日、SNSサービスTwitter(ツイッター)の画面に「制限に達しました」と表示され、投稿などが読み込めない状況となりました。翌2日にツイッターのオーナー、イーロン・マスク氏が「(AI企業などがデータ収集のため、ツイッターに負担をかける)スクレイピング対策で一時的に制限をかけている」と説明をしました。
ユーザーに事前に知らせることなく、いきなり制限をかけることにとても驚きました。ツイッターで災害情報などを発信する自治体、広告料を払ってキャンペーンを行う企業などもいるため、制限の影響は相当大きかったはずです。ツイッター社は昨年、マスク氏が買収してからというものの、大量の従業員の解雇、認証アカウントのルール変更など混乱が続いています。
ツイッターが不安定な変更を重ねていると、チャンスとばかりにフェイスブックやインスタグラムのSNSサービスを提供するメタ社が「Threads(スレッズ)」というテキストSNSアプリを6日に開始しました。新しいアプリを試したい人、ツイッターに嫌気がさした人などがスレッズに“大移動”をはじめ、開始から5日間で登録者数が1億人を突破しました。スレッズも急いでサービスを開始したからか、ハッシュタグやDM機能が存在しません(7月12日時点)。今後、さまざまな変化が起きると考えられますが、ツイッターと同じように、どのように使っていくかをしっかり考える必要があります。
~ 言葉の解説 ~
「制限に達しました」 … アクセス制限は1日に読める投稿数が、登録したばかりの新規ユーザーは500件、一般ユーザー1000件、認証ユーザー(有料ユーザーや一部メディアなど)は1万件となっています。現在は制限が緩和されているような印象を受けますが、制限がまだ続いているのか、これから復活するのかよく分からないのが現状です。
マスク氏が買収してからというものの … イーロン・マスク氏体制以降のTwitterに関する過去の解説記事は下記のURLで確認することができます。
■ 変わるTwitter モバイルプリンスの知っとくto得トーク[283]
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モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。