琉球新報社 「ポケットモンスター」を手掛ける株式会社ポケモンは７月２０日、睡眠スマホゲームアプリ「ポケモンスリープ」をリリースしました。基本料金は無料です。このゲームは、眠る時、枕元にスマホを置いておくと、睡眠時間に応じてモンスターが育ちます。これまでのゲームでは、モンスターを育てるためにはゲームを長時間やりこむ必要がありました。それが結果として睡眠時間を短くすることになるのですが、ポケモンスリープに関しては「育てるためには眠らないといけない」と完全に真逆の仕組みになっています。
ゲーム内のモンスターと同じように、私たちも眠ることで身体が成長していきます。頑張って、勉強して覚えた内容も睡眠中に記憶されます。睡眠ゲームに夢中になってモンスターを育てながらも、自分自身も成長できるというのがすごく面白いですね。いい眠りを実現するためには、寝室の環境づくりも大事ですね。暗くて静かで、暑すぎず、寒すぎない気温が睡眠には大事だと言われています。ゲームをキッカケにこうした環境づくりもおすすめです。
スマホアプリやゲームは、「面白すぎて」私たちの時間をどんどん奪います。使ってもらうともうかる仕組みになっているため、私たちが長時間ハマるような機能を用意するんですね。その結果、睡眠時間が短くなって生活リズムが乱れてしまいます。夏休みであればなおさらですね。こうした睡眠や生活リズムの改善を助けてくれるアプリは、たくさんあります。ポケモンスリープとあわせて使って、部活や勉強、自分の目標に向けてのお供にしてはいかがでしょうか。
～ 言葉の解説 ～
基本料金は無料です … 無料でもゲームを楽しむことはできますが、月額980円のパスを購入するとゲーム内のさまざまなアイテムがもらえます。一つのゲームに月額980円は少しお高く感じますが…。このゲームで睡眠の悩みが改善されて生活が良くなるのであればむしろ安く感じるかもしれません。
私たちが長時間ハマるような機能を用意するんですね … このことを「アテンション・エコノミー」と呼ぶことがあります。関連記事は下記のURLで確認することができます。
アテンション・エコノミー モバイルプリンスの知っとくto得トーク［299］
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1680536.html
琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON！」でも同じテーマを子ども向けに書いています。
親子でりゅうPON！と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。
【プロフィル】
モバイルプリンス ／ 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。
